CMO #385 (25 May 2011) 和文お便りLtE

 


・・・・・題名 Re: 殘りの原稿/22 Apr Mk

送信日時 Fri 04/22/2011 17:56:54 JST

南 政次 様  前略失礼します。

メール拝見いたしました。

添付ワードファイル無事に受信しております。

S3インデックスにはTYA#188を加えました。

>>明日ぐらいにLtEは締めきります。それで全部ですか?

 はい、宜しくお願いします。

 明日は午前中から出掛けてしまいますので、作業は24日になってからになります。

 

 Note(12)の和文での訂正部分は直して、HTMLでアップしてあります。

 pdf原稿の方は、一太郎最終原稿をお送りいただければ、こちらでpdfにする前に訂正して上げる事

が可能です。

それではまた。 草々  17:45 JST Mk

村上 昌己

 

・・・・・題名: Re: #384/ 24 Apr Mk

送信日時 Sun 04/24/2011 10:09:17 JST

 南 政次 様  前略失礼します。

アップいたしました。下記URLからご覧下さい。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmomn4/CMO384.pdf

 

昨夜は帰ってくるのが遅くなりすぎました。

それではまた。 草々  10:07 JST Mk

村上 昌己

 

 

・・・・・題名 CMO#384 uploaded

送信日時 Sun 04/24/2011 16:20:02 JST

 (This is sent by BCc to our Mars colleagues by the use of the mailing list

owned by the CMO.)

 

Dear Mars Colleagues,

 

This is just to inform you that we have uploaded CMO/ISMO No10 (CMO #

384 -- 25 April 2011 issue): We would be thankful to you if you could

make an access to

 

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmo/ISMO.html

 

where you will find CMO#384. It describes about "Forthcoming Mars in

2011/2012. I" and Note (12) lists up the images from around the world

where Alba Mons is shot after the spring equinox in 2010.

 

Bill SHEEHAN gives one page where his impression about the recent book

"The Kaguya Lunar Atlas" by Motomaro SHIRAO and Charles WOOD is given.

 

Note however we do never side with Jeff BEISH's assertion in

LtE where he excessively attacks Bill SHEEHAN's "Craters of Mars" in

the preceding issue. SHEEHAN's article on the MELLISH story in #383 is

quite interesting, and here in Japan there arose a discussion about

the possibility if smaller craters can be detected from the images

taken from the Earth-based stations.

 

Thank you very much in advance for your interest in our CMO/ISMO,

With kind regards:

 

Masami MURAKAMI

Director, the OAA Mars Section

 

PS: The Japanese readers can make an access directly to

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmo/S3_J_index.html

to find CMO #384.

 

・・・・・題名 埼玉にて

送信日時 Sun 04/24/2011 20:13:03 JST

南 政次先生、近内令一です。急遽昨日より、末期癌で闘病中の恩師のお見舞いに、大学の同級生30

名ほどと打ち揃って埼玉県川越市の入院先の病院を訪れ、その帰りの新幹線車中より、携帯メールで

日本語にて失礼いたします。

 

 ビーシュ氏は頭がイカれてますね。「似非科学はシーハンに任せるから、俺は嘘っぱちでないまと

もな科学に専念するよ」はいくら何でも言い過ぎでしょう。

 カール・ポパーじゃありませんが、似非科学と科学を峻別する最重要要素を反証可能性とするなら

ば、シーハンのMellish事例(疑惑と言う人もいるかもしれませんが)に対する問題意識は 検証可能な

のはもちろんのこと、反証も十二分に可能であり、似非科学的と侮辱される筋合いは全くありせん。

若い頃の短気な私なら"Such an insult deserves well to let me throw down my glove!"と決闘も

のでしょう。

 

 CMOのお便り欄にこんなスペースの無駄遣いと知性の欠如の詰め込みをするくらいなら、月/火星

絡みの大ボラを吹いてた方がずっとマシだぜ」というのは私の巻頭エッセイのことだと思います。も

ちろん私はホラを吹いたのですが(元になった天ガの拙エッセイの"泰平"にはホラを吹くぞの意味も

込めたぞと明言してあります)、尊敬する南先生に叱られるのならともかく、B氏のようなアホちゃ

いまんねんパーでんねん爺さんに言われると単純な私は頭に来ます。

 

 ということで、ISMO/CMOの巻頭にエッセイやペーパーを書く気力が失せました。巻頭も含めて本文

スペースは生半可なことは書けない神聖な場所だと本当に思います。この点ではB氏の言い分にも一

理あると思います。この場所に再び何か書かせていただくのは来るべき接近で私なりに生の火星を再

び凝視して、何か書く資格ができたと自覚できてからにさせていただきたく、よろしくお願い申し上

げます。

 

 英文LtEは続けて書かせていただきたく存じます。

 

 Mellish事例、Flanagan所見についてはシーハン氏擁護の内容で"Craters on PLuto CAN BE"の題名

で長めの英文LtEをお送りしたいと思います。

 

 帰宅しましたら書きかけの和文LtEがありますので仕上げて発信いたします。

 勝手なお願いを書かせていただきましたが、何とぞよろしくご理解のほどお願い申し上げます。

  近内 令一

 

・・・・・題名 Re: Saturn in excellent seeing (April 19th, 2011.)

送信日時 Mon 04/25/2011 00:08:47 JST

 南 政次 様   

 

こんばんは。平林です。 お元気でしょうか。

 

いつも土星の画像を転送戴きありがとございます。

 

D.          PEACHさんの4月19日の画像、本当に素晴らしいの一言に尽きます。今迄の最高の画像でしょう。

私も晴れれば撮像するようにしていますが、残念ながら良くてもS:5程度で、器材と技術の差もあり足元にも及びません。

D. PARKERA. WESLEYさんも良い画像を撮っておられますね。

3人とも無理な画像処理をせず、自然な仕上がりで美しく、見ていて飽きません。貴重なデータです。

 

『火星通信』を毎号送りいただき有難うございます。

楽しみに拝見しています。

 

近内さんの天文台は被害甚大の様ですね。福島第一原発にも近く、影響が心配されます。

私の方は幸いなことに3月11日の震災被害は免れました。(自宅のある多摩丘陵は比較的地盤が固いようです)。

しかし一宮(いちのみや)断層が近くにあり、恐ろしいことにいつ活動してもおかしく無いと言われています。

 

これからも宜しくお願い致します。

平林 勇  2011-04-24

 

 

・・・・・題名: CMO#384拝受/25 Apr Mk

送信日時 Mon 04/25/2011 13:02:26 JST

  南 政次 様  前略失礼します。

本日午前のメール便でCMO#384 いただいています。

それではまた。 草々  13:01 JST Mk

村上 昌己

 

・・・・・題名: CMO/ISMO #384 拝受

送信日時 Tue 04/26/2011 16:51:26 JST

 本日お昼前、CMO/ISMO #384 届きました。

いつもありがとうございます。

        

 

・・・・・題名: 和文LtE添付

送信日時 Wed 04/27/2011 20:29:48 JST

 添付ファイル: アドヴァイス拝読.doc, Cherry Blossoms.jpg

   南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

返信遅くなり、申し訳ありません。CMO/ISMO#384は既に昨日

お昼前にメール便にて拝受いたしました。

 書きかけだった和文LtEを仕上げて本日Wordで添付いたし

ます。

 英文LtEは連休明け発信で宜しいでしょうか?

 また宜しくお願い申し上げます。

近内 令一

 ○・・・・・添付ファイル: アドヴァイス拝読.doc

政次先生、貴重なご助言有難うございました。

 2003年、2005年のCMO火星画像を集中的に捜索した理

由は単純です。この両シーズン以外ではクレーターの欠け際

でのレリーフ画像は見つからないだろうと思ったからです。

2001年以前の画像は細部の撮れ具合が左程好くなく、また

2007/08以降では位相角の大きい条件では視直径が小さくて

35~40cm級では欠け際のクレーターは無理だろうと考えた次

第です(Flanagan氏の画像はかなり好い線行ってますが)

 ですからMellish19151113日早朝のヤーキズ

102cmでの“Visual sighting of Martian craters on the

eastern terminator(?)”2005年の“A possible detection

of the craters of Mars on a digital image by W.D.FLANAGAN”

とを直接対応させる気はもともとありません。似たような視

直径vs口径関係の良好な画像を探して“Mellish事例

(Mellish疑惑と言う人もいるかもしれませんが)を検証ないし

は反証してみようかと思った次第です。

 

 任意の天体の視直径と使う望遠鏡の口径、倍率を入力

すると私の頭の中にはその天体がどのくらいのシャープさで

(或いは不鮮明さで)見えるかというイメージが自動的に浮かび

上がります。色々な天体を様々な口径の望遠鏡で、時には絞り

も併用して観察した経験で獲得した特技です。今回のシー

ハンのMellish Caseのエッセイで7.7秒角/102cmと読んだ時、

600km超級のArgyreは欠け際の好い所にあれば102cm

1100倍で最良シーイングなら立体的にクレーターとして見えて

不思議ではないと瞬時に暗算しました。かなりいい加減な暗算

法ですが、この機会に新幹線車中で一般式化(という程のもので

もありませんが)してみました:

 

  ある天体像の実相を見分けるための分解能R秒角を

       R=A/D   で表すこととします。

ここでDは望遠鏡の口径(cm)Aは定数で対象により変わります;

光学理論や画像認識論から導くこともできますが、経験値でも

構いません(大した違いにはなりません)

二重星を眼視で見分ける場合には有名なDawesの経験

A=11.6がよく使われます。

 すなわちドーズ値 Rd=11.6/D 秒角

私は観察経験から、最良シーイング時に月面で眼視で

レリーフ像として見分けられるクレーターの最小径はド

ーズ値にほぼ一致すると考えています。口径10cmなら

ドーズ値は1.16秒角で、月面では2.3kmに相当します。

 惑星像では諸条件が不利になりそうなので、余裕を見

てドーズの経験値の2倍のA=23.2を採用することにし

ます。すなわち、惑星像上でクレーターを立体的に見分

けるための分解能Rc

          Rc= 23.2/D秒角

 さて、☆使用望遠鏡の口径を…………………D(cm)

    ☆惑星の実直径を………………………P(km)

    ☆惑星の視直径を………………………δ(秒角)

    ☆惑星上のクレーターの実直径を……K(km)

 とすれば

惑星像上のクレーターの視直径はδK/P秒角

 

これを上述のRcと等しいと置けば

 δK/P23.2/D

 これより、口径D cmの望遠鏡で実直径P kmの惑星のδ

角の視直径の像上で立体的に見分けられる最小のクレーター径

Kmn

Kmn=23.2P/ δD(km) ……………(1)

 また、実直径P kmの惑星の視直径δ秒角の像上でK km

のクレーターを見分けるのに必要な望遠鏡の最小口径Dmn

             Dmn=23.2P/δK (cm)  ……………(2)

  あるいは、実直径P kmの惑星上のK km径のクレーターを

 D cm口径の望遠鏡で見分けるのに必要な惑星像の最小視直径

 δmn

             δmn= 23.2P/KD(秒角) ………………(3)

 

 この三つの式で結構楽しく遊べます。例えば、Mellish story

データからδ7.7"D=102cm、そしてP=6780km(1)式に入れ

れば、Kmn200km;従って、600km超級径のArgyre平原はも

ちろんのこと、LowellDouglassGalleなどのような200km

級径クレーターや、もう少し小型の南先生ご指摘のHookHale

などの小さなクレーターも欠け際近くで立体的に見えていた可

能性は否定できないことになりましょう。

 また、私が模写したFlanagan氏の20051016日のデータ

から、δ=19.5”、そしてニコニコクレーターGalleの直径230km

(2)式に入れれば、Dmn35cm;すなわち同氏のC-14Galle

レーターは立体的に撮れていいことになります。Flanagan氏の

2005年の火星画像の数々は本当に素晴らしいと思いますが、さら

に好く撮れる可能性があることが判ります。

 さて、“Craters on Pluto maybe”…「冥王星のクレーターもか

よう!?」についてですが、私に言わせれば“Craters on Pluto CAN

BE!!”…「冥王星のクレーターも可能!!」;一語違いでこないにちゃ

うねんで、どや!? ということになります。すなわち冥王星の実直

径をP=2390km、視直径を0.08”とします。岩石体の天体が壊れな

い限度のイムパクトクレーターは天体の直径の1/3ぐらいと言われ

ていますから冥王星に800km径のクレーターがあって上手い具合

に欠け際に差し掛かっていると仮定します。つまりK=800km。こ

れらを(2)式に代入すれば、Dmn866cm8.7m;かくして、すば

る望遠鏡級の器械に波面補償光学装置を併用すれば、冥王星のクレ

ーターを眼視やディジタル撮像法で捉えるというのは決して荒唐無

稽な話ではありません。どやねん!? HSTによる冥王星のアルベド

ー模様の地図は既に発表されていますしね。

 遊び序でに、CMO#360Note(14)Fons near Sigeus Portus

まな板に載せましょう。色々調べてみるとこのFonsは直径461km

Schiaparelliクレーターの真東500km余りに位置する無名の60

km径のクレーターに重なる逆さ栗形の暗点で、おおよそ100km

差し渡しがあるようです。さて、暗点の検出はクレーターをレリー

フとして立体的に見分けるよりは容易で、上述の冒頭の分解能の式

の定数Aはドーズの経験値11.6で丁度好いと思います。従って、

(2)式より、実直径P kmの惑星の視直径δ秒角の像上でK km

の暗点を見分けるのに必要な望遠鏡の最小口径は

             Dmn=11.6P/δK (cm)

ここで、大接近ではということでδ=25秒角、そしてK=100km

入れると、Dmn31.5cm;このように、シゲウス・ポルトゥス近傍

の泉は大接近時には30cmクラスの器械で眼視やディジタル撮像で

十分捉えられそうだと判ります。1971年には私は25cm木辺鏡で見

ていて、Sinus Sabaeusの北岸は突起がいくつかあってタラバガニ

の足みたいだな、と感じたことを思い出します。

 さらにおまけですが、コントラストの高い暗状模様については昔

から「ドーズの限界の1/10くらいまで検出できる」といわれていま

す。すなわち、他同上で、K km幅の暗線を検出するのに必要な望

遠鏡の最小口径は

             Dmn=1.16P/δK (cm)

 これは強ち嘘ではない。土星の輪の両端の一番広いところでわず

0.05秒角幅のエンケのギャップをアントニアディは1899年に26

cm屈折でスケッチしているようですし、Damian PEACH氏はスカ

イアンドテレスコープ誌のテストレポートで25cmシュミットカセ

グレンでこの空隙を見事に画像に捉えています。火星像では極冠内

の暗条の検出などにこの式が適用できるでしょうか。あと巨大ダスト

デヴィルが通過した痕とか!?

 

 脱線妄想暴走となりましたが、天文人としてのシーハン氏の興味の

焦点は同氏のご専門とも深い関わりのある「外界としての火星世界の

認識の科学史論的変遷の考察」でしょうから、Mellish物語は重要な

一幕に違いありません。早く咲き過ぎかけた徒花“A too early abortive

flower”、実は結ばずとも咲くことも叶わなかった徒花にシーハン氏が

同情し、復権、名誉回復を願うのを白痴の糞爺以外の誰が責められま

しょう。

 Natureで天体像の詳細に拘る私は自分の興味で地上からの火星クレ

ーターの検出に鼻を突っ込みましたが、図らずも今回の舌禍騒動でシー

ハン氏の援護射撃の一翼を担う材料となるのであれば嬉しいことです。

応援していますからと宜しくお伝え下さい。

 また宜しくお願い申し上げます。

 近内 令一

 

追伸:

 先日の埼玉県出張から帰って以来、震災関係の診療、救護、検視活

動について厚労省よりさらに強い要望、指示が発令され、老兵も出撃

しておりますが、心身共に消耗しつつあります。出張前の書きかけの

和文LtEを仕上げて本日発信いたします。この間メール、転送資料を

沢山いただきまして有難うございました。後ほどお返事、コメント差

し上げたく存じます。

 

追追伸:

 当院の裏手の河原の桜が満開です。恒例の桜祭りは中止となり、人出

は疎らです。放射能に塗れようが、人が来なかろうが桜は叢雲の如く咲

き溢れ、舞い散り始めました。見る人の心を映す如く、家内も「哀しい

ほど綺麗。誰もいない能舞台で桜だけがはらはらと舞っているみたい」

とため息です。携帯写メと浮かんだ駄句ご笑覧ご笑読下さい。

 

Cherry blossom petals

Dancing, scattering in radiation

Lovely and sad

(かな)

/撒いて散り行く

放射能

近内 令一

 

・・・・・題名 土星画像  S110425

送信日時 Wed 04/27/2011 20:46:59 JST

土星画像   S110425

 

 

土星storm はまだまだ健在です。

 阿久津 富夫

 

・・・・・題名: Re: Almanac 2012

送信日時 Wed 04/27/2011 21:53:00 JST

南 先生

2月下旬には福井大学生協に発注しています。

(実際には化学の先生にお願いしているのですが。)

例年ですとそろそろだと思います。

催促の意味を込めて確認してみます。

西田 昭徳

 

・・・・・題名 木星画像  110427

送信日時 Thu 04/28/2011 14:31:45 JST

木星画像   

 

今シーズンの最初の木星です。 超低空の7度の木星は全く、酷いものですが、SEBは昨年の撹乱からベルトの濃度は復活しています。

阿久津 富夫

 

・・・・・題名: 分数出ませんか

送信日時: Fri 04/29/2011 02:23:02 JST

 南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

和文LtEの方も分数式書き直した方が宜しいでしょうか?英

LtEの方は式の説明は導き方は省いて簡単にしようと思い

ます。

 ビーシュ氏も、1971年の中々のスケッチを見たり、CMO

会合に参加された記事を読むと、この人も火星を愛している

んだなと少し可哀そうになってきました。天文趣味は(天文

学者も含めて)、シーハン先生ご専門の精神病理学的には

“恋の病”それも“永遠の片想い(A Never-Ending One-Sided

Love with the Universe)”だろうと私は思っています。火星

について言えば、南先生のように一途に火星一筋の方もいま

すし、私のような浮気症もいるわけでして…AresMars相手

ではホモのニュアンスが出るので英語では書けませんね、月

なら問題少ないですが。

 相手が一人ですから皆恋敵同士で、嫉妬も湧くし、痴話喧

嘩も起こる。ビーシュ氏はきっと根は真面目で潔癖で、彼が

考える“科学的な”すなわち観測結果の呈示と分析という堅

気な賛美の仕方以外の“ヤクザな作法”で、自分が恋する相

手が“からかわれる”のに耐えられないのかなと想像します。

“月と絡めた大法螺”とか“見えっこないクレーターを見え

たとほざく輩を持ち上げる”というようなヤクザな作法です。

 お二人が仲直りするのは難しいのかなと思いますが、なん

とかお互いの火星に対する気持ちを、ああそれもありなのか

なと、認め合わなくとも理解し合えないのかなと思います。

 そのようなニュアンスを少しだけLtEに入れようかと考え

中ですが如何でしょうか?

 

 添付写真の櫻華の間に見えるblue patchesはゴーストでは

なく、対岸の山の崖が3.11の本震で土砂崩れで崩落したとこ

ろを覆っている防水用ブルーシートです。目障りでしたら別

のショットをお送りします。

 

 和文LtEPPSに添えた駄句ですが、英語の方が先に浮かん

できた句なので、日本語の方を:

        櫻愛し

          舞/撒いて散り行く

                 放射能

 

と直していただけないでしょうか? 愛しは、万葉の東歌の

「多摩川にさらす手づくりさらさらに…」のように「かなし」

と読んでいただければ幸いです。

 また宜しくお願い申し上げます。

  近内 令一

 

・・・・・題名: 木星画像  J110428

送信日時: Fri 04/29/2011 12:39:38 JST

木星画像  J110428

 

今朝の木星画像です。 気流はひどく悪いのですが、GRS近辺(II=166)が見えています。

 阿久津 富夫

 

・・・・・題名 Re: Fw: Re: / 30 Apr Mk

送信日時 Sat 04/30/2011 16:50:14 JST

 

南 政次 様  前略失礼します。

御無沙汰しています。

・・・・・・

TYA2本目の本文がもう少しというところです。

2日からの蓼科行きは、留守番の調整が付かず、中止としましました。

村上 昌己

・・・・・題名: TYA#189/30 Apr Mk

送信日時 Sat 04/30/2011 23:46:12 JST

南 政次 様  前略失礼します。

お電話有り難うございました。

TYAの書けているものからお送りします。

それではまた。 草々  23:44 JST Mk

村上 昌己

 

・・・・・題名: 転送拝受

送信日時 Sun 05/01/2011 02:58:22 JST

   南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

私の歯科医院は石川町のcombat zoneのど真ん中にありまし

て、南隣は居酒屋、北隣は割烹、斜向かいはナイトクラブで

す。当院の看板の灯りが落ちる頃、夜の店々は眼も眩む極彩

色のネオンサインが次々と点灯して目覚め、肌も露わなドレ

スの宴会コンパニオンのお姐さんたちや、抜き衣紋の項も艶

っぽい芸者衆が足早に行き交い、一気にナイトモードに突入

して男の胸は高鳴る、そんな界隈でした、大震災前までは。

 凹み切っていた夜の街にも少しずつ活気が戻ってきて、今

夜は祭り仲間と久し振りに痛飲してドランケンスタイン博士

になっています。

 シーハン先生のメール転送していただいて有難うございま

す。「数年前に書いたこのエッセイのことは忘れていました

が…」で始まって、「五十肩でキーボード打つのが辛どくて」

の泣き言で終わるメールは既に転送いただいております。も

うひとつの「私が一番嫌いなのはBのように平然と他人をイ

ジメて当然と思っているような輩で…」のメールは初めてで

す。

 う~ん、今日も昼食外食しながら原文をじっくり読み直し

てみたのですが、どう読んでも、「Mellishはあの朝に、火

星の東の欠け際に、ガリレオがかって小望遠鏡で見た月面の

欠け際のクレーターと同様の陰影付きの立体的なクレーター

としてArgyre super-craterを見分けた」とシーハンが最終

的に結論しているようにしか読めません。南先生もそのよう

に読まれたので、同号のNoteAppendix Iで「そりゃ難しい

だろう」とコメントされたのだろうと拝察いたします。

 Argyreの北方の明るい縁取りのクレーターというのは、

Jim Bellが言うような、満月の表面で見るようなアルベドー

模様の輪郭でクレーターとして認識した可能性はあるかと思

います。

 見たに違いないと書いてしまったものを今更そう言うつも

りはなかった、と書いても仕様がないとも思います。要する

にシーハンは詰めが甘かったというか、自己検証が不十分だ

ったので、反りの合わない変人に付け込まれる透きを与えた

のでしょう。私のLtEで間接的な検証を提示して援護射撃に

なれば幸いです。LtEに書きかけていますが、私の性格なら

ば、行けるならば今年の12月頃にヤーキズかリックかピクに

乗り込んで自分で直接検証を試みるか、あるいは強力なコネ

があればその頃にHSTを火星に向けてもらうよう依頼すると

かするかもしれません。HST2.4m口径のdiffraction lim-

itedの像を1m口径の鮮鋭度の像にディジタル変換するのは

極めて容易です。

 酔いが回ってヘロヘロになってきましたのでそろそろ失礼

いたします。おやすみなさい。

 また宜しくお願い申し上げます。

 近内 令一

  

・・・・・題名: 酔眼

送信日時 Sun 05/01/2011 12:34:32 JST

添付ファイル Aug.24 2003 HST ACS Colo Image.jpg,

Aug.24 2003 HST ACS Monochrm.Image.jpg

 追伸本日も出撃がありますので強引に起床しました。

添付のお馴染みのHST画像は気に入っていて、大きくプリ

ントアウトしてしょっちゅう眺めています。気象、地形、

地質、色々な面でinformativeなショットです。カラーの

方はACS高解像度カメラの輝星を隠す“掩蔽棒”がLowell

クレーターを掠めて棒の先端部がDouglassクレーターを

隠してしまってannoyingですが、Argyreの多重リングイ

ムパクトベイズンが見事に出ていて圧倒されます。月面

のオリエンターレベイズンよりひと回り大きく、危機の

海の5重リング構造と同規模でしょうか。Mare Eryth-

raeumから Felis Prom. Delfini Portus Coracis

Portusあたりまでが最外周の超巨大多重構造かなという

感じが出ていると思います。満月の表面に見るような暗

斑の周囲を明部が取り囲む形のクレーター像は非常に小

さなものまで見分けられます。Galleクレーターもこの

形で楽々と確認できます。

 そろそろ出撃です。

 また宜しくお願い申し上げます。

 近内 令一

 

・・・・・題名: 土星画像  S110427

送信日時 Mon 05/02/2011 13:13:38 JST

土星画像   S110427

 

この経度のstormは複雑です。

 

アニメーション画像ではBリングのスポーク構造の移動が東側()が見えます。

 阿久津 富夫

 

・・・・・題名: Re: Hg氏に/ 3 May Mk

送信日時: Tue 05/03/2011 09:22:40 JST

南 政次 様  前略失礼します。

昨夜、比嘉さんと電話で話をして、画像の依頼をしました。

2001年六月2829日の観測を静止画像で送ってくれるようにお願いしました。

「テープの確認をして、できあがったら送りましょう」とのお返事をいただいています。

また、ご依頼のあった、パーカー氏の画像の24日への追加もしてあります。

それではまた。 草々  09:14 JST Mk

村上 昌己

 

・・・・・題名: 英文LtE第1弾添付

送信日時: Thu 05/05/2011 15:02:26 JST

添付ファイル: Earth-based detection LtE.doc,

Argyre near the eastern terminator.jpg

   南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

英文LtE第1弾Wordにて添付いたします。CAN BEの方はまだ

色々出撃が多くて体調もガタ落ちなので来週初めあたり発信

で宜しいでしょうか?割付けスペース(字数)等判りましたら

お知らせください。

 #385Editor's Note拝読しました。非常に面白いですね!

井沢元彦ではありませんが、歴史を考える際に史料至上主義

に固執すると過去のエピソードの本当の意味を見失い兼ねな

いということが南先生の論考を読むとよく判ります。Lowell

の信奉者の火星観が宗教的雰囲気の如く充満していた時代で

Mellishの確信は確かに革命的です。本人のスケッチの現

物が出てくればシーハンにとっては一番好いのかもしれませ

んが、まあ南先生の言われる通りMellishが見たものが立体

的なクレーターであってもなくてもどっちでも好い、また現

代の我々が火星のクレーターを地上から検出できても大した

意味は無いと私も思いますが、シーハン先生に対する謂れ無

き中傷について、間接的な議論で援護射撃したいと思います。

 福島第1問題の今後の状況に依りますが、今年の年末年始

にかけて纏まった休暇を取って渡米するのは多分無理だと思

います。その頃ここに居るかどうかも微妙なところです。

 また宜しくお願い申し上げます。

 近内 令一

 

・・・・・題名 Re: Mars@Fukui/ 7 May Mk

送信日時 Sat 05/07/2011 07:31:06 JST

南 政次 様  前略失礼します。

ファサードに追加して、リンクを確認いたしました。

Ⅲの文字は英文では文字化けしますので III としました。

PDF製作の時の設定で容量が増えるのではないでしょうか?

それではまた。 草々  07:27 JST Mk

村上 昌己

 

・・・・・題名: 比嘉氏の画像/8 May Mk

送信日時 Sun 05/08/2011 15:28:38 JST

南 政次 様  前略失礼します。

比嘉氏の200168日などの画像は、日毎にまとめて、2001年のギャラリーにアップしました。

ご覧下さい。

それではまた。 草々  15:27 JST Mk

村上 昌己

 

・・・・・題名: Re: RE Re: 印刷日

送信日時 Sun 05/08/2011 18:19:23 JST

南 先生

15日(日)午後2時から丁合、了解しました。

アドレス表紙は明日お持ちします。

14日(土)は一日陸上記録会参加で、他のことは

できませんので、原稿は15日早朝までにお送りいた

だければ、午前中に印刷できます。

西田 昭徳

 

・・・・・題名: 英文LtE第2弾添付

  送信日時 Sun 05/08/2011 22:33:53 JST

添付ファイル: CAN BE LtE.doc

  南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

CAN BE LtE,Wordにて添付いたします。先々週殴り書きした

のと余り変わっていないので申し訳ないのですが、如何様に

もバッサバッサと添削して下さい。

 福島第1に近い範囲の歯科医師の知人の中には、色々考え

て歯科医院を廃業し、他県に勤務歯科医師として就職して移

動する人が相当数出てきました。残留組で餞別を集めて送別

会を何回か催します。残念なことです。

 また宜しくお願い申し上げます。

 近内 令一

 

・・・・・題名: CMO385原稿/村上昌己

送信日時 Mon 05/09/2011 19:28:55 JST

 近内令一様

前略失礼します。

南先生よりご依頼のあった、次号の原稿をPDFファイルでお送りいたします。

ご覧いただいて、修正個所は南先生へお知らせください。 

草々

 

村上 昌己

 

・・・・・題名: B氏レヴュー

送信日時 Tue 05/10/2011 21:00:09 JST

 南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

朝B氏のレヴュー読み始めたら結構面白いので出力して、昼

飯外食の際に音読読破してしまいました。家内は迷惑そうで

した。クレーターの認識については私と見解の違いがありま

すが、光学的なバックグラウンドは押さえてありますね。見

えっこないという基調の議論なので、火星のクレーターは月

などと違って風砂水の浸食を受けて不明瞭になっているとい

うような指摘は好いところを突いています。B氏の他の関連

レビューも目を通しましたが、無視する訳にも行かないでし

ょうから、Earth-based原稿の最後の部分を添付の青色フォン

トのように書き直してみました。トーンダウンしている感じ

もあるかもしれませんが、「聞くに堪えない罵詈雑言で言い

過ぎだろう」と名指しで書いたのでこっちでも好いかとも思

います。0134Sheehan's proposition based on…以下と挿

し換え可能かどうかご検討いただけましたら幸いです。

 あと、HSTの大好きなB氏に「HSTによる冥王星のアルベド

ーマップはとっくの昔に発表されてるんだけど」と言ってや

りたいのですが、CAN BE LtEのその部分の復活は無理でしょ

うか(他を削って)

 

 B氏のレヴューを読んで、「似非科学はシーハンに任せて、

俺は嘘っ八でないまともな科学に専念するよ」とLtEでぶち

まけた訳がわかりました。レヴューの終盤の認識論の引用な

どを読むと、S氏とB氏の意識の根底にはよく似たところが

あって、なんと言うか、ジキルとハイドが別人として存在し

ているような感さえ覚えます。だからお互いに耐えられない

のでしょうか。

また宜しくお願い申し上げます。

 近内 令一 

 

・・・・・題名: LtE原稿訂正添付第2弾

送信日時 Tue 05/10/2011 22:55:30 JST

追伸0133頁右段14行目I didn't intend to directly

relate those two events…のところは、二つめのevent

を取ってしまうと意味が判らなくなってしまいますので、

緑色フォントで添付のような表現では如何でしょうか?

長さも半分になりますが。

追追伸:明日で満61歳となります。荒淫いや光陰矢の如

!

近内 令一

 

・・・・・題名: 拝復

送信日時 Wed 05/11/2011 01:28:13 JST

 南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

了解いたしました。総てお任せいたします。

 先生の次号掲載稿のタイトルは候補のどちらでも好いと思

いますが、私は初めの方の響きが好みです。

 また、分解能は口径の逆数に反比例して優れて行きますから

1/102:1/35=7.7":Xという式は成立します。ご指摘の通り、

Mellishが見た7.7”の火星像はFlanaganが見た19.5”の火星

像よりシャープなことになります。1/102:1/X=7.7":19.5"

成り立ちますから、X=40.3cmで、19.5”の火星をMellish

見た鮮鋭さで見るには40cm余りの口径が必要なことになりま

す。Flanaganが撮れたならMellishはさらに有利、という過

補償over compensationというニュアンスで書きました。

 また宜しくお願い申し上げます。

 近内 令一

 

・・・・・題名: 木星画像  J110512

送信日時: Fri 05/13/2011 12:46:57 JST

木星画像  J110512

 

今朝はスカッと晴れ、久々に木星を見ました。明け方には15度位まで上がり、少しづつ、模様が見えるようになってきました。

 

今シーズンはNEBが細くなりNEBn側にバルジやプリュームが見えます、濃度は濃いオレンジ色で目立っています。 衛星のガニメデが経過中です。

阿久津 富夫

 

・・・・・題名: Re: 印刷原稿/ 14 May Mk

送信日時 Sat 05/14/2011 10:42:02 JST

  南 政次 様  前略失礼します。

印刷原稿、拝見しています。

行ズレはなく収まっています。

内容はこれからです。

 

>>PDF用の原稿はまた別に送ります。

宜しくお願いします。

それではまた。 草々  10:40 JST Mk

村上 昌己

 

・・・・・題名: Re: 印刷原稿

送信日時 Sat 05/14/2011 18:39:33 JST

 南 先生

村上 様

村上さんご指摘の訂正2カ所について了解です。

先生のスケッチのバックは完全に白くはならないと思います。

わずかに黒いというレベルになるでしょう。

近内さんの画像についても了解ですが、画像がかなり黒っぽいので

プリントで白っぽく、さらに印刷で白っぽくすると文字がいくぶんうすく

なるかもしれません。

今、プリントアウトしましたが、うまく収まっています。

西田 昭徳

 

・・・・・題名: 木星画像  J110513

送信日時 Sat 05/14/2011 19:27:23 JST

木星画像 J110513

今朝の木星です。低空の雲の覆わて、気流も悪く、細部は見えません。

 阿久津 富夫

 

・・・・・題名: お疲れ様です

送信日時 Sat 05/14/2011 22:33:49 JST

添付ファイル: Topographic Relief.doc

  南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

CMO/ISMO#385編集、発行、発送お疲れ様です。いつも感謝し

ております。皆様に宜しくお伝えください。

 また先日は拙誕生日に際して激励のお言葉をいただきまし

て有難うございました。定年退職して夜空に専念したいのは

山山ですが、色々ありまして、多分10年後も人の口で飯を喰

っていると思います。

 本日添付の画像はFnPrint Screenキーでコピーしたディ

スプレイ画面です。並べてあるのはFlanagan氏の2005年の画

像で、左から17Oct06h29mGMT(R)、同07h12mGMT(G)16Oct06h

52mGMT(R)で、ωはそれぞれ071W082W086Wです。右端

TES Albedoです。クレーターなどのTopographic relief

探す際には、単独の画像を眺め続けているとゲシュタルト崩

壊を起こすので、自転で移動していく画像を追っていくと見

過ぎ、見落としを防ぐのに効果があるようです。実際にはB

画像も並べて雲霧の状況もチェックしますから、かなり賑や

かな画面になっていました。

 添付の画像ではかなり多数のクレーターの位置が外形、暗

点として見分けられそうです。欠け際に近い部分では、凹地

、例えばEos ChasmaからAurorae Chaosあたりが陰影付きで立

体的に見えるような気もします。Xantheあたりの谷や大地の

陰影も色々感じられますがデリケートです。Flanaganの画像

は処理が比較的きつくないので助かります。Don Parker氏の

画像でもReliefかな?と感じられる200km超級のクレーター像

が幾つかあったのですが、強調がきつくてPseudo-reliefと区

別が付き難い状況でした。楽しいのですがキリがないのでま

あこのくらいにしておこうと思っています。

 宮崎 勲君が1988年に欠け際で大峡谷の切れ込みや大火山の

(雲の?)突出を陰影付きで立体的に眼視で捉えたという話は私

も彼から直接聞いていて、拙稿Limited only by Diffraction

に引用しました。スケッチとかあるのでしょうか?彼の40cm

で誰かが取ったIR光動画のビデオ録画がどこかにあったかと

思いますので探してもう一度見てみようと思います。クレー

ターが外形として多数見えていた記憶があります。

 体調が非常に好くないので、近々ドックに検査入院しよう

と考えております。

 先生もぜひご自愛ください。

 また宜しくお願い申し上げます。

  近内 令一

 

・・・・・題名: 木星画像  J110514

送信日時 Sun 05/15/2011 10:25:43 JST

木星画像 J110514

 

 

今朝の木星です。透明度が良く、UV,CH4, IR画像も得られた。

永続白斑BAが中央(24.5 II)、いまだ薄いオレンジ色。

SEBのベルトはSEB撹乱から復活した。ベルトの幅はあるが、NEBと比べ淡い。SENsは赤みがあり、SEBnはそれに比べ濃く(冷色)、斑点状の模様も見える。

NEBは幅は小さくなったものの、濃度がある。NEBnのエッジがハッキリせず、大きなplume(II=46 )が見える。

NTBにはbarがあり、その北NTZには斜めに暗斑がある(II=35.6)

阿久津 富夫

 

・・・・・題名: 追伸

送信日時 Sun 05/15/2011 12:17:49 JST

  添付ファイル: Albedo Relief Search.doc

 南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

Flanagan氏の画像とTES Albedo without MOLA、と同with

MOLAを並べたディスプレイ画面のキャプチャー画像を追加添

付いたします。アルベドー濃淡と地形凹凸との関連で実際の

画像を吟味すると、Flanagan氏の画像といえども陰影付き立

体像の判定はデリケートと思います。

 F氏の17Oct06h29mGMT071WのR画像(本添付画像では右

端の一葉)でのEos ChasmaからAurorae Chaosあたりの凹地の

陰影立体像はかなりそれらしい感じです。もう1~2葉の同

様画像があれば合格でしょうか。

 また余震活動が活発化してきて困ったことです。また第1

1号機のメルトダウンで当地の気分は「底抜け」に凹んでいま

す。困っチャイナシンドロームです。

 また宜しくお願い申し上げます。

 近内 令一

 

・・・・・題名: Re: 印刷丁合完了/16 May Mk

送信日時 Mon 05/16/2011 09:28:31 JST

  南 政次 様  前略失礼します。

メール拝見いたしました。

今月もご苦労様でした。 和文ページの方も宜しくお願いします。

先週は、消防署の三年ぶりの査察が入り、歩き回ることが多く左膝が痛くなってしまいました。

汗ばむようになって建物の節電対策(冷房設備・自販機)などで、人の出入りが多く落ち着きません。

それではまた。 草々  09:20 JST Mk

 村上 昌己

 

・・・・・題名 Canyon Dust Storm参照

送信日時 Mon 05/16/2011 23:39:42 JST

添付ファイル: D Depression.doc

  南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

CMO/ISMO#385到着を楽しみにしております。

 先にお送りしたFlanagan氏の17Oct2005 06h29mGMT 071W

のR画像のAurorae SinusからEosAurorae Fr.にかけて辺り

の凹地の立体画像(?)をチェックするために、窪地を這う砂塵

ということで、Canyon Dust Stormの画像を二葉添えてみまし

た:上は上記画像の2日後の19Oct 06h53mGMT 059WのF氏

のG画像、下は27June 1997HST画像です。

 位置、外形等好く合致すると思います。但し、TES Albedo

without Molaと見比べると、アルベドー濃淡の明るい部分を

夕日を浴びて明るく光る凹地の東の内壁のように感じて生じ

る疑似立体感の可能性も否定できないように感じます。ひと

つの画像だけでは何とも言えないでしょう。この画像では

Chryseの欠け際近くでガリレイやセーガンなどのクレーター

の辺りもボコボコと怪しく感じられます。明るい地域では欠

け際の画像上でS/N比が良好になります。

 Flanagan氏や他の撮像者達は再画像処理を試みてくれるで

しょうか?

 私の主治医は「入院ドックも大変だろうから、ちょこちょ

こおいで」ということで、今週から胃カメラ、心電図、血液

諸検査、etc.…にちょこちょこ出かけます。

 先生もお体お大事になされてください。

 また宜しくお願い申し上げます。

 近内 令一

 

・・・・・題名 A tough stuff

送信日時 Thu 05/19/2011 20:38:39 JST

 南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

検診の結果、循環器系、消化器系には異常がなさそうでホっ

としております。

 今回の騒動で私としては目的を持ってまとまった数の画像

を見る機会ができて勉強になりましたが、改めて火星が一筋

縄では行かないことを実感し、歯が立ちそうもないと弱気に

なりかかっております。200510月中旬の火星面のあのあた

りは南先生がDirector's Notices and Some in 2005で解説さ

れ、またIWCMOPropositionのひとつでも触れられていたよ

うにDustの活動も重なっており、Topographic Reliefの検証

には総合光での豊富な観測経験に基づいたカラー画像及び、

波長別撮り分け画像の注意深い吟味が必要であり、私の手に

は負えません。

 『火星通信』で勉強しながら私なりの火星観を組み立てて

行くよう少しずつ粘ってみようと考えております。今後とも

ご指導のほど宜しくお願い申しあげます。

 海岸寄りへはもう数回は出撃が必要そうです。先があって

細胞分裂も盛んな若い人たちを危険地帯に行かせる訳には行

きませんから、我々『使用済み核燃料軍団』が率先して突入

します。

 また宜しくお願いいたします。 

 近内 令一

 

・・・・・題名: 土星画像  S110517

送信日時: Thu 05/19/2011 23:09:40 JST

土星画像 S110517

 

阿久津 富夫

 

・・・・・題名: 木星画像  J110519

送信日時: Fri 05/20/2011 13:29:04 JST

木星画像 J110519

 

 

永続白斑BAの後方付近、514日の画像を同じ経度です。

 

UV,CH4, IR像から今年のSEB,NEBのベルトの違いが分かります。SEBnCH4では白く無い状態で昨年のSEB撹乱の影響でしょうか?

阿久津 富夫

 

・・・・・題名: 拝復

送信日時 Sat 05/21/2011 18:14:55 JST

 南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

早速のご返信有難うございました。

 #3241018日の奇跡の解説は、昨年ご指導をいただくよ

うになった直後に読んで感銘を受けた記述なのでよく覚えて

おります。極めて明快で合理的な観測哲学と私は思いますが、

頭で理解できても体で理解できない境地ということなのでし

ょうか。

 #386巻頭エッセイ原稿拝読いたしました。実に面白いです

ね。タイトルの候補二つはどちらでも構わないと思います。

二番目のような副詞の2段重ねや、助動詞、関係代名詞の多

重構文は、私のようなズルズル冗長英文ではワル乗りでしば

しば使って英会話の教師などから「あんたらしいわ」と笑わ

れますが、南先生の切れ味鋭い英文には一番目の方が響きが

合っていると私は感じました。私のLtEにも言及していただき

まして大変光栄です。

 ビーシュのCan We Seearticleについては、重要なことと

思いまして再度精読しました。誤植、誤謬の多いペーパーで

はあります。

 クレーター壁の高さと影の長さの関係を解説したFig.2の三

角関数は無茶苦茶おかしいし、もっとひどいのは位相角と太

陽高度をごっちゃにしている。ターミネーターは太陽高度が

ゼロになるからこそ欠け際になるのであって、影はどんどん

伸びる。位相角が38.3度だから高さ3kmのクレーター壁の高

さが欠け際で2.37kmにしかならないわけがないでしょう!?

 Fig.3の左像の説明の1043UTは、0943UTの誤植でしょう。

 また、Fig.4の三つの画像のうち、右二つの画像は全く同じ

もので、多分右端にはCM64.9度相当の別の像が入る予定だっ

たのでしょう。あと諸々ありますがキリがありません。

 

 さて問題のFig.3Fig.6、そしてFig.8ですが、WinJUPOS

か何かのソフトの球体モデリングに貼り付けた元画像はご指

摘の通りの平面マップだと思います。しかしながら、ビーシュ

はこれらの画像を使って反証したかのように装っているので

はないと思います。日本にも『火星くるくる』という有名な

ソフトがあって、何かのアルベドー平面マップを貼り付けて

あるのだと思いますが、20世紀に入ってからの任意の日時を

入れて、物理的データに基づいた地球からの火星面の見え方

をシミュレートする「デジタル火星儀」のようなものだそう

です。このような方式では輝面比に対応する像の欠け具合は

示されますが、ご指摘の通り欠け際の地形の立体画像など元

より表現されようがありません。彼もそこまで愚かではない

でしょう

 ビーシュはWinJUPOSUを使っていると書いていますから自

分で貼り付けたのかもしれませんが、おそらく2007年のHST

projection mapを貼り付けた「ヴァーチュアル火星儀ソフ

ト」が出回っていてそれを利用したのかなと想像します。

 Table IIMellish Case当日の日の出前後3時間の1時間

毎の諸要素を載せていて、それらに対応する火星儀画像を

並べて、火星像の欠け具合と、対象となる地形の位置関係

を場面毎に示しただけかと思います。その上で、対応する

本文ではNewtonクレーターの見えなさそう具合や、Argyre

が南縁に寄り過ぎで見るのは厳しいと論じています。

 結論として、私の読んだところでは、貼り付け画像の出元

が熟練観測者にすぐバレてしまうような稚拙なシミュレーシ

ョン像を作るか、あるいはそのような出来合いのデジタル火

星儀ソフトからの紛らわしい画像を使用してはいますが、ビ

ーシュには、あたかも19151113日と同条件で撮ったかの

ようなでっち上げ画像を並べて、その画像そのものの欠け際

の所見からearth-based visual detectabilityを反証する意

図はなかったと思いました。

 ビーシュの火星クレーターのundetectabilityの論点は:

(1)火星の地形的凹凸、特にクレーターは長く風砂や水の 

 浸食を受け、底面は堆積物で埋め立てられて凹凸度が少な

 くなっている。

(2)位相角が大きくても欠け際近くでクレーター壁の影は地

 上から見分けられるほど長くなり得ない(これは誤りである

 と私は考えます)

(3)火星クレーターの作る立体的陰影は、アルベドー模様と

 の重なりや、大気、ミスト、dustの影響によって非常に低コ

 ントラストになっていて検出が難しい。

(4)Mellish caseではNewtonは位置的に問題外のところにあ

 り、またArgyreは欠け際近くでも火星像南縁の厳しい位置に

 あって検出は困難であった。

というあたりに集約されるでしょうか。紛らわしいFig.36

は、上記(4)の、対象地形の火星像上の位置関係を示すためだ

けの目的であって、貼り付けられる画像は何であっても彼に

は関係なかったのだと思います。

 ですから、彼はunderhandedというよりは、極度にskeptic

いうかdeliberate circumspectなのかと想像します。

 シーハンの本文では、O.Henry張りの大どんでん返しの前ま

ではシーハン自身やマッキムはMellish caseに対して懐疑的で

あったようです。その立場(undetectable)でのシーハン

の記述をビーシュもこのarticle中に引用しているようです。

それで#383が出て「いきなり寝返りやがって」とキレたのか

なと想像した次第です。それでも#384の罵詈雑言は酷過ぎで

しょう。

 

 Articlesの読み方、大局的な見方、行間、行底のニュアンス

を拾い上げる私の能力は拙いもので、尊敬申し上げる先生に対

して大変恐れ多いことですが、率直に感じたところを述べさせ

ていただきました。間違っていればお叱りをいただきたく存じ

ます。

 

 ビーシュの“Can We See Martian Volcanoes From Earth"

ですが、昨年ダンボール箱で大量にいただいた『火星通信』の

バックナンバーの中にニアミスで#165 10 AUG 1995はあったの

ですが前後が欠番で残念でした。以前ネットを徘徊していて、

JPL関係の誰だかが「オリュムプス・モンスはprofileがなだらか

なので時間はかかるがスニーカーで登れる。また山頂に立って

も火星の曲率を考えると周囲を見渡しても山の上にいる感じは

しないだろう」と書いていたのを読んだことを思い出しました。

衛星接近中に欠け際の同山を真正面から捉えたショットもあり

ましたが、月面の急峻な孤立峰のように長い影は引かないでし

ょうが、位相角の大きい時に欠け際のかなり手前から陰影付き

reliefとして地球から見えることは間違いないでしょう。

 実は昨年、手許にあったデッサン用の15cm径の石膏球に白色

の油粘土を貼り付けてオリュムプスやワルハッラを相似スケー

ルで付加して遠くから照らして陰影の出方を観察して遊んだこ

とがあるのですが、タルシス4山は地球からよく見えると思い

ます。ワルハッラは大変微妙でした。

 来週は脳血管の検査その他に行きます。眩暈や耳鳴りがひど

いので、これが一番ヤバいかなとビクビクです。

  また宜しくお願い申し上げます。 

 近内 令一  

 

・・・・・題名: 木星画像  J11 

送信日時 Sun 05/22/2011 08:25:07 JST

木星画像 J110521

SEBnは白斑状で複雑、エッジがぼこぼこ盛り上がっています。

阿久津 富夫

 

・・・・・題名: CMO#385拝受/ 22 May Mk

送信日時 Sun 05/22/2011 08:35:54 JST

  南 政次 様  前略失礼します。

CMO#385を拝受、致しました。

昨夜遅くか、今朝早くに配達された様です。

それではまた。 草々  08:34 JST Mk

村上 昌己

 

・・・・・題名 Still have hope of seeing craters on Mars

送信日時 Sun 05/22/2011 12:51:38 JST

 添付ファイル: Shadow Detectability.doc

  南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

今朝方のぺリエのメールは刺激的で、去年の彼の巻頭ペーパ

ーへの私の批評への痛烈な報復かと思いました(冗談です)

 ぺリエのdiscussionは冷静、客観的、かつ論理的で反駁が

難しく、白旗を揚げたくなります。火星面のクレーターやベ

イズンに重なるアルベドー濃淡は、ベルも言っていますが、

立体像陰影と非常に紛らわしく、影の無い衝の際でさえ疑似

立体感を強烈に生じさせます。

 位相角にもよりますが、local noon の位置の濃淡を純粋

アルベドー濃淡の基準として、欠け際に近付くにつれて陰影

が発達してくる状況を(できれば同日に連続的に)示さない限

り、陰影付きreliefを見たとは言えない、というぺリエの考

え方はもっともです。

 

 添付の画像は、ぺリエのメールに付いていた30Sept2003

HST画像と、衝近くの24Aug同年のHST画像を並べたものです。

24Augの影無しアルベドー濃淡像(掩蔽棒がほんと邪魔です!

と比べると、欠け際に少し寄った30Sepの像では、Argyre

りであちこちに影が出始めているようにも見えます。掩蔽棒

Nereidum Montes 辺りでは好く判りませんが、Argyre平原

の南縁のCharitum Montes辺りでは影が見え始めているよう

にも感じます。Galle西壁や隣接するArgyre平原東壁内側に

も影が出たかなと感じますがデリケートです。

 この付近はワインカラーになっているのかなとも感じます。

まあ、ひと月以上離れた画像の比較なのでぺリエは全く納得

しないでしょうね。近々英文LtEで、Argyreがもっと欠け際に

寄った露出時間たっぷりのHST画像は無いのかぺリエに聞いて

みようと思います。眼のダイナミックレンジは非常に広いの

で、Visual sighting(ぺリエ風に言えば“seeing")はまだ可

能かと考えています。

 また宜しくお願いいたします。

近内 令一  

 


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