CMO 2009/2010 Mars Report #20
♂・・・・・愈々最終回である。今回は
16 August 2010 (λ=134°Ls)から31 August 2010 (λ=142°Ls)
迄の半月間であるが、既に視直径δは4.5"から4.4"になっていて、終盤であることを示している。しかも視赤緯が4°Sから8°Sへと南下し、夕没時でも非常に低くなり、見付けるのも難しい。その中で以下のように報告があった。なお、中央緯度φは25°Nから24°N、位相角ιは28°から26°となっている。
MAKSYMOWICZ, Stanislas
スタニスラス・マクシモヴィッツ (SMk) フランス Ecquevilly, France
1 Drawing (
MORITA, Yukio 森田 行雄 (Mo) 廿日市 Hatsuka-ichi, Hiroshima,
Japan
4 Sets of RGB
+ 4 LRGB Colour + 4 L Images (16, 17,
21,
25cm
speculum @f/60 with a Lu-075M
NAKAJIMA, Takashi 中 島 孝 (Nj) 福井 Fukui*, Fukui, Japan
1
Drawing (
(*Fukui City Observatory 福井市自然史博物館屋上天文台)
♂・・・・・森田(Mo)氏がギリギリまで追っている。16Aug(λ=134°Ls)ω=119°W、17Aug(λ=134°Ls) ω=112°Wには模様の少ないところだが、ソリス・ラクスが左端に沈むところのようである。Bでは夕霧が出ている。21Aug(λ=136°Ls)ω=072°W、22Aug(λ=137°Ls)ω=058°W ではマレ・アキダリウムが中央にデンと構えている。後者の方がシーイングが好いようだ。マルガリティフェル・シヌスからからアウロラエ・シヌスもよく出ている。但し北極冠は確認出來ない。
スケッチではマクシモヴィッツ(SMk)氏が19Aug(λ=135°Ls)ω=189°Wの作品があるがやはり模様の少ないところ。Wr#8(Y)使用で朝方が明るい。しんがりは福井の中島(Nj)氏が酷暑の中、31Aug(λ=141°Ls)9:50GMTの火星を捉まえた:ω=324°Wでシュルティス・マイヨルが見え、北極冠も確認するものの、南端のヘッラスの邊りは、ぼんやりしていたそうである。
♂・・・・・なお、今期CCD観測では森田(Mn)氏が最も活躍し、223組の画像を得ている(一組、L像を追加するまではIR像を入れて五枚一組、17Jan 以降フィルターセットを変えL像でLRGB像をも作るようになってからは六枚一組)。ピーチ(DPc)も多い方だが、B像をときどき省略するのでR像で数えると、134組である(但し廿分以内のものは数えない)。一方スケッチでは南(Mn)氏の518枚が最高であった。
村上 昌己
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