次いで、1991 OAA Mars Section NOTE (2)として「320゚Ls〜330゚Ls にかけての朝霧 "Morning mist from 320゚Ls to 330゚Ls in 1990"」があり、1988年の280゚Lsの前後にThaumasia Flixに観測された強い朝霧(#108 p930)の、1990年度に於ける追跡と比較の記事である。1988年度よりは少し季節が進んでいるが、1990年10月に入って視直径が15秒角を超えて大きくなってきた頃に320゚Lsに達していた。以降、11月上旬にかけて集まった観測の中から、該当地域も含めてSolis L、Syrtis Mjなどの朝霧の様子を取り上げた。しかし、1988年に観測されたような著しい朝霧は観測されなかった、というネガティブな結果となった。
夜毎餘言XXIII は「郵便事情」と題して、『火星通信』発送の際の様々な苦労話を取り上げている。筆者は切手収集の見地から、綺麗な切手が貼付されているのを毎回楽しみにしている。外国の方なら尚更であろう。
LtEには、渡米中の浅田正氏からのお便りをはじめとして、Roy CERRETA氏(Itary)から寄せられた火星図の紹介。日岐敏明氏からのお便りと同氏使用の望遠鏡の写真と火星スケッチの紹介。Marc A GÉLINAS氏(Canada)のお便りには、同封された"ASTRONOMIE QUÉBEC"誌についての記事、編集部に同氏が所属する。Don PARKER氏からは、同封された"Dust Clouds on Mars in 1990, An International Event"の紹介。それぞれに南氏の解説が付いている。
このころからDon PARKER氏はLynxx CCD Cameraの試用をはじめていたようで、土星、木星、金星のレーザープリンター出力画像の御送付があり、土星のCCD画像が紙面に引用されている。
また、シ−・エム・オ−・フクイには中島孝氏からカンパ受領のお礼がある。