2011/2012火星
経緯度図と視直径 II. 衝後
CMO #394 (25 February 2012号)
西田 昭徳
2012年3月3日(GMT)の衝の後の火星の見え方を10度毎の経緯度図によって廿日毎に示す(00:00GMT)。赤道は太くしてある。位相角による欠け具合も示してあり、北極冠の大きさの予想図も出してある。正午の線(n線)は点線で示してある。もう一方の線との交叉点が、太陽が天頂に見えるところである。春分を過ぎると北半球に移る。今回、衝後は北極冠の細かな観察に適していることがわかる。記号は『火星通信』の暦に使われているものである。λが季節、φが中央緯度、δが視直径、ιが位相角である。p は運転時計を止めたときに火星の動く方向で、暦のΠによって知ることができる。