アルミニウムメッキが消えて、鏡というより透明な板になったガラス表面を、
エタノール+エーテル混合液で丁寧に洗浄・脱脂します。そして、よく乾燥さ
せます。
ガラスが乾燥すると真空蒸着装置の中に入れて、内部の空気を抜いていきます。
真空に近い状態まで空気を抜いたところで、内部で放電を行い酸素ガスにより
プラズマを発生させてガラス面に照射します。この処理は「イオンボンバード」
と呼ばれ、これによりガラス表面の不純物を取り除き、同時にガラス面を活性
化させて、アルミニウムメッキの接着性を高める効果があります。
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イオンボンバード処理中の真空蒸着器内の様子。放電に伴うイオン化の為、釜
内部はピンク色に輝いています。数本のバネの様に見えるものが、アルミニウ
ムを含むタングステンフィラメント。
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